近年、電気代の高騰や環境意識の高まりから、自宅の屋根に太陽光発電の設置を検討する家庭が増えています。
「太陽光発電って本当に得なの?」「設置費用はどれくらいかかるの?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、自宅の屋根に太陽光発電を設置する際のメリット・デメリット、費用、そして設置までの流れについて、分かりやすく解説していきます。
★最大出力210Wの太陽光パネル42枚を自宅の屋根で発電させています。
★合計最大出力8.82kWh
★2015年の契約で単価が33円/kWh
★2015年2月に設置し運用しています。
太陽光発電の資産推移

資産推移
毎月平均2~3万円の収益を得ています。

月間損益
自宅の家の上に取り付けた太陽光発電は劣化して収益が落ちていくという話でしたが、実際には温暖化の影響もあってか利益を出し続けています。

毎月の詳細
毎月の収益を確認することができます。








2018年以前のデータを保管していなかったので2018年以降になっています。
太陽光発電の売買価格

太陽光発電の売買価格は毎年下落しています。
毎年、2~3円の引き下げとなっているので、これから太陽光発電をして利益を出そうとすると難しいかもしれません。
太陽光パネルやコンデンサなどの性能も上がり、価格も下がっているとはいえ見積もりと投資利回りを計算し確認しないと損失を出してしまうので注意が必要です。

2015年に太陽光発電の設定をしたので、33円と割と高めの単価で買い取ってもらうことができています。
固定買取価格の終了
住宅用太陽光発電電力の余剰電力は、固定価格で買取期間が10年と定められている。

太陽光発電の買い取り制度は、買取期間が10年間の固定価格で定められていることから、2009年11月に開始された余剰電力買取制度が2019年11月から順次10年間の買取期間を満了していくことになっています。
10年間は契約した価格で買い取ってもらえますが、それ以降は新たに電力会社と契約して買い取ってもらえるようにしないといけません。
それ以外にも自分で作った電力を自分で使ということもできます。
自家消費
電気自動車や蓄電池・エコキュートなどと組み合わせて自家消費する方法。

昼間に発電して、電気製品などの電力に使用しつつ、余った電力を家庭用蓄電池に貯めることで、夜間に使用することができます。
電気自動車は充電することで、自動車の動力としてだけではなく、家庭の電気製品などの電力として使用することができます。
自由契約
売買できる事業者に自由契約で余剰電力を売電する。

従来通り小売電気事業者などと個別に売買し、余剰電力を買い取ってもらうことができます。
余剰電力買取期間終了後の大手電力会社の売買価格

ENEOSの終了後買取価格を比較


調べてみると売電できる事業者がかなりあったので、自分に合った事業者を選んでみてください。
太陽光発電の設備について

設置した太陽光発電設備と蓄電池の確認。もう古い設備になると思いますが参考までに載せておきます。
太陽光パネル KJ210P-3MRCE

京セラの太陽光パネル
最大で210Wの出力が出るので42枚設定したため、8.82kwです。
パワーコンディショナー PVN-405HM

京セラのパワーコンディショナーを2台設置してあるので最大で8.0kwです。
直流の電気を交流に変換する太陽光発電システムにおける重要な機器です。
蓄電システム ESS-003007C0
NECの蓄電システム7.8kwh
電気代が安くなること、太陽光発電の売買電力が増えるということで設置しました。
電気代は確実に安くなっています。
MT4・MT5を使ってFXを自動売買していることもあり、24時間365日PCの電源を入れっぱなしにしているのですが以前よりも安くなっています。


蓄電池の基本モード
この蓄電池には設定モードが4つあり変更することもできるんです。
【通常運転モード】
指定した時刻に蓄電電力を使用する。
【ピークカットモード】
指定時間でも一定の電力を超えた時は蓄電電力を使用する。
太陽光発電システムと併用のモード
【経済モード】
売電収益を最大化するために発電は自家消費と売電に充てる。
(太陽光の発電電力を充電に充てず売電する)
【グリーンモード】
自給自足を目指し発電電力は自家消費と蓄電に充て、余ったら売電する。
(極力電気を買わないエコな生活が送れます)
とりあえず、太陽光発電と併用して蓄電システムを使っているので経済モードで使用しています。
停電の時にも安心!!

7.8kwhなので350wの使用なら約18時間稼働させることができます。
350wってどれくらいかわからんけど、
液晶TV 110w
ノートPC 30w
冷蔵庫 120w
LED照明(10個) 80w
スマホ充電(2個) 10w
で350wだそうです。
スマホだけなら何日も持つようなので、連絡をしたり情報を得たりすることができるので非常時にとても助かると思います。
太陽光発電を自宅の屋根に設置!メリット・デメリットから費用まで徹底解説
太陽光発電とは? その仕組み
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを太陽電池モジュール(ソーラーパネル)で電気に変換するシステムです。変換された電気は、パワーコンディショナーを通して家庭で使える交流電力になり、ご自宅の電力として利用できます。
余った電力は電力会社に売ることができ(売電)、逆に足りない時は電力会社から電気を購入します。これにより、電気代の削減と環境負荷の低減に貢献できるのです。
自宅に太陽光発電を設置するメリット
太陽光発電の導入には、経済的なメリットから環境面でのメリットまで、多くの魅力があります。
- 電気代の削減: 自分で発電した電気を使うため、電力会社から購入する電力量が減り、電気代を大幅に削減できます。
- 売電収入: 発電した電気をすべて使い切れない場合、余った電気は電力会社に売ることができます。この売電収入も家計の助けになります。
- 停電時の備え: 災害などで停電した場合でも、太陽光発電システムがあれば非常用電源として電力を確保できます(自立運転機能付きの場合)。
- 環境への貢献: 化石燃料に頼らずクリーンなエネルギーを利用することで、CO2排出量の削減に貢献し、地球温暖化対策に貢献できます。
- 住宅の資産価値向上: 太陽光発電システムが設置されていることで、将来的に住宅を売却する際の資産価値が向上する可能性があります。
自宅に太陽光発電を設置するデメリットと注意点
メリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットや注意点もしっかりと把握しておくことが重要です。
- 初期費用が高い: 設置には数百万円単位のまとまった初期費用がかかります。補助金制度などを活用して負担を軽減できる場合もありますが、それでも大きな出費です。
- 発電量が天候に左右される: 曇りや雨の日、夜間は発電量が大幅に減少します。冬場や日照時間の短い地域では、期待する発電量が得られないこともあります。
- 定期的なメンテナンスが必要: 太陽電池モジュールやパワーコンディショナーなどの機器は、定期的な点検やメンテナンスが必要です。費用も考慮しておきましょう。
- 屋根の形状や素材に制限がある: 屋根の向き(南向きが理想)、勾配、面積、素材によっては設置が難しい場合があります。積雪量が多い地域なども考慮が必要です。
- 売電価格の変動: FIT制度(固定価格買取制度)の売電価格は年々下落傾向にあります。売電収入だけに頼るのではなく、自家消費による電気代削減効果を重視する考え方が主流になりつつあります。
太陽光発電の設置にかかる費用と相場
太陽光発電の設置費用は、システム容量(kW)、使用するメーカー、施工業者、屋根の状況などによって大きく異なります。
現在の一般的な相場としては、1kWあたり25万円〜35万円程度が目安と言われています。例えば、4kWのシステムを設置する場合、初期費用は100万円〜140万円程度になる計算です。
この費用には、太陽電池モジュール、パワーコンディショナー、架台、工事費などが含まれます。
初期費用を抑える方法として、国や自治体の補助金制度の活用、または初期費用ゼロで導入できるPPA(電力販売契約)モデルやリース契約なども検討する価値があります。
太陽光発電を設置するまでの流れ
太陽光発電の設置は、一般的に以下の流れで進みます。
- 情報収集・相談: まずは複数の業者から見積もりを取り、自宅の屋根に設置可能か、どれくらいの発電量が見込めるかなどを相談します。
- 現地調査・見積もり: 専門業者が自宅を訪問し、屋根の状況や日当たり、配線経路などを詳しく調査し、具体的な見積もりを提示します。
- 契約・申請: 見積もり内容に納得できれば契約を結び、電力会社への接続申請や補助金申請など、必要な手続きを進めます。
- 工事: 実際の設置工事が行われます。屋根へのパネル設置から配線、パワーコンディショナーの設置まで数日かかるのが一般的です。
- 電力会社との連携・運転開始: 工事完了後、電力会社との接続が確認されれば、いよいよ発電開始です。
まとめ
自宅の屋根に太陽光発電を設置することは、電気代の削減や環境貢献など、多くのメリットを享受できる素晴らしい選択肢です。しかし、高額な初期費用や天候による発電量の変動など、考慮すべきデメリットも存在します。
ご自身のライフスタイル、予算、屋根の状況などを総合的に考慮し、複数の専門業者から情報を収集して比較検討することをおすすめします。