Exnessのスワップフリーを徹底解説！本当にコストゼロで取引できる？

海外FX業者の中でも、特に高い人気を誇るExness（エクスネス）。その理由の一つが「スワップフリー」です。スワップポイントを気にせずに取引できるという魅力は、多くのトレーダーにとって大きなメリットとなります。しかし、「本当にスワップコストがゼロになるの？」と疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、Exnessのスワップフリーを徹底的に解説します。その仕組みから、対象となる銘柄、注意点、そして実際の活用方法まで、初心者から上級者まで役立つ情報を網羅的にご紹介します。

Exnessのスワップフリーを徹底解説！本当にコストゼロで取引できる？

Exnessのスワップフリーを徹底解説！本当にコストゼロで取引できる？

スワップポイントとは何か？基礎からおさらい

まず、スワップフリーについて理解する前に、スワップポイントの基本的な概念を理解しておく必要があります。スワップポイントとは、FX取引において、2つの通貨の金利差によって発生する損益のことです。

買いポジション（ロング） 金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売る場合、金利差分の利益を受け取ることができます。これをプラススワップと呼びます。逆に、金利が低い通貨を買い、金利が高い通貨を売る場合は、金利差分のコストを支払うことになります。これをマイナススワップと呼びます。

売りポジション（ショート） 金利が高い通貨を売り、金利が低い通貨を買う場合、金利差分のコストを支払うことになります。これもマイナススワップです。逆に、金利が低い通貨を売り、金利が高い通貨を買う場合は、金利差分の利益を受け取ることができます。これもプラススワップです。

通常、FX取引では日をまたいでポジションを保有すると、このスワップポイントが発生します。特に、マイナススワップは日を追うごとに積み重なり、大きなコストとなるため、長期的な取引戦略において非常に重要な要素となります。

Exnessのスワップフリーとは？

Exnessのスワップフリーとは、特定の金融商品の取引において、スワップポイント（金利差調整額）がゼロになるサービスのことです。これにより、トレーダーは日をまたいでポジションを保有しても、スワップによるコストや利益の変動を気にする必要がなくなります。

なぜExnessはスワップフリーを提供できるのか？

その理由は、Exnessがグローバルに展開する大手ブローカーであり、独自の取引システムと豊富な流動性を持っているためです。通常、スワップは銀行間の金利差に基づいて発生しますが、Exnessは内部的な調整を行うことで、顧客にスワップフリーの環境を提供しています。

スワップフリーの対象銘柄

Exnessでは、すべての銘柄がスワップフリーになるわけではありません。スワップフリーの適用は、以下の3つのレベルに分けられています。

完全スワップフリー：すべての取引においてスワップがゼロになります。
部分スワップフリー：特定の条件（通常、ロングポジション）においてのみスワップがゼロになります。
通常スワップ：スワップポイントが通常通り発生します。

スワップフリーの適用状況は、通貨ペアや商品によって異なります。以下の表で、主要な銘柄のスワップフリー状況を確認しましょう。

銘柄カテゴリ	スワップフリー状況	詳細
メジャー通貨ペア	スワップフリー（一部除く）	EUR/USD、USD/JPY、GBP/USDなど主要ペアが対象。
マイナー・エキゾチック通貨ペア	通常スワップ	AUD/CAD、TRY/JPYなど。
貴金属	スワップフリー（XAU/USDのみ）	ゴールド（XAU/USD）、シルバー（XAG/USD）など。
エネルギー	スワップフリー（USOILのみ）	原油（USOIL）など。
株式指数	スワップフリー	S&P500（US500）、日経225（JP225）など。
仮想通貨	スワップフリー（一部除く）	BTC/USD、ETH/USDなど。

※上記の表は一般的な傾向を示しており、時期によって変更される可能性があります。必ずMT4/MT5の取引プラットフォームで最新情報を確認してください。

Exnessのスワップフリーのメリットとデメリット

スワップフリーは非常に魅力的ですが、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが重要です。

メリット

長期保有のリスク軽減 スイングトレードやポジショントレードなど、日をまたいでポジションを保有する場合、マイナススワップの蓄積を心配する必要がありません。計画的なトレードが可能になります。
スキャルピング・デイトレードのコスト削減 スキャルピングやデイトレードでは、通常スワップはほとんど影響しませんが、意図せずポジションを翌日に持ち越してしまった場合でも、スワップコストが発生しないため安心です。
取引戦略の自由度向上 スワップポイントを考慮する必要がなくなるため、金利差を気にせず、純粋な値動きのみに集中して取引戦略を立てることができます。
両建て取引のコスト削減 Exnessでは両建てが認められており、スワップフリーの銘柄であれば、買いと売りの両方でポジションを保有しても、スワップコストが相殺される心配がありません。

デメリット

プラススワップの恩恵を受けられない スワップフリーは、マイナススワップを支払う必要がない一方で、プラススワップを受け取ることもできません。高金利通貨の買いポジションを長期保有してスワップによる利益を狙う戦略には向きません。
一部銘柄はスワップフリーの対象外 前述の通り、すべての銘柄がスワップフリーになるわけではありません。特にマイナー通貨ペアやCFD商品（株式指数など）は通常スワップが発生するため、注意が必要です。
スワップフリーのレベルが変動する可能性 Exnessでは、トレーダーの取引状況や口座タイプによって、スワップフリーのレベルが変動する場合があります。詳細は公式サイトやサポートで確認する必要があります。

Exnessのスワップフリー活用術

スワップフリーのメリットを最大限に活かすための具体的な活用方法を見ていきましょう。

活用術1：スイングトレード・ポジショントレード

スイングトレードやポジショントレードは、数日から数週間、場合によっては数ヶ月にわたってポジションを保有する取引スタイルです。通常、この取引スタイルでは、マイナススワップの蓄積が大きな負担となりますが、Exnessのスワップフリー銘柄であれば、この問題を完全に解決できます。

スイングトレードでの活用例： トレンドが発生している通貨ペア（例：XAU/USD）で、数日間の上昇トレンドに乗るために買いポジションを保有。通常であれば、日々のマイナススワップを支払う必要がありますが、スワップフリーのため、純粋な値幅の利益だけを追求できます。

活用術2：両建て戦略

両建ては、同じ銘柄の買いポジションと売りポジションを同時に保有する取引手法です。通常、両建てを行うと、買いと売りのスワップが両方発生し、その差額分のコストを支払うことになります。しかし、Exnessのスワップフリー銘柄であれば、両方のスワップがゼロになるため、実質的なコストなしで両建てが可能です。

両建ての活用例： 相場の方向性が不透明な場合や、含み損を一時的に固定したい場合に、両建てを利用することができます。スワップコストを気にせず、戦略的なヘッジ（リスク回避）が可能になります。

活用術3：新興国通貨ペアの取引

通常、高金利通貨であるトルコリラ（TRY/JPY）やメキシコペソ（MXN/JPY）などは、その金利差から大きなマイナススワップが発生します。しかし、Exnessでは一部の新興国通貨ペアもスワップフリーの対象となる場合があります。

これにより、高金利通貨ペアのショート（売り）ポジションを保有する際に、マイナススワップを気にせず、純粋に通貨の価格変動から利益を狙うことができます。

Exnessのスワップフリーに関する注意点と確認方法

スワップフリーを最大限に活用するためには、以下の注意点を必ず押さえておきましょう。

1. 取引口座の種類によってスワップフリーの適用が異なる

Exnessには、スタンダード口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座など、複数の口座タイプがあります。口座タイプによっては、スワップフリーの適用条件が異なる場合があります。口座開設前に、自身の選択する口座タイプがスワップフリーに対応しているか、公式サイトで確認することが重要です。

2. スワップフリーの適用は変更される可能性がある

Exnessは、市場の状況や金融情勢の変化に応じて、スワップフリーの対象銘柄や適用条件を変更することがあります。特に、金融政策の変更や金利の変動が大きい時期は注意が必要です。

3. スワップフリーの確認方法

取引する前に、MT4/MT5の取引プラットフォームでスワップポイントを確認するようにしましょう。

MT4/MT5を起動する。
「気配値表示」ウィンドウを開く。
確認したい通貨ペアを右クリックし、「仕様」を選択する。
表示された画面で、「買いスワップ」と「売りスワップ」の項目を確認する。

スワップフリーの銘柄であれば、この項目が「0」またはそれに近い非常に小さい数値になっています。もしスワップがゼロでない場合は、その銘柄はスワップフリーの対象外であるか、適用条件を満たしていない可能性があります。

まとめ

Exnessのスワップフリーは、特に長期保有を前提としたトレードスタイルにおいて、非常に大きなメリットをもたらします。マイナススワップを気にせず、純粋な値動きから利益を追求できるため、取引戦略の幅が大きく広がります。

しかし、すべての銘柄が対象ではないこと、また、プラススワップの利益も得られないというデメリットも理解しておく必要があります。自分の取引スタイルに合わせて、スワップフリーのメリットを最大限に活かせるよう、この記事を参考に戦略を練ってみてください。

Exnessの口座開設を検討している方は、まずはデモ口座でスワップフリーを体験してみることをおすすめします。そして、実際に取引を始める際には、必ず最新のスワップ情報を確認し、リスク管理を徹底しながら賢く取引を行いましょう。